3月26日~28日
伝統産業の需要拡大・活性化および、
滋賀県の平和祈念館設立に向け、
鹿児島県・沖縄県にある平和祈念館の維持管理・運営等について研修調査へ行きました。
まず、初めに訪れた鹿児島県の「本場大島紬織物協同組合」では、
古い歴史と伝統を誇る鹿児島県を代表する「大島紬」の
製造・展示即売等の需要拡大に努められています。
滋賀県では、「浜縮緬」を代表する織物がありますが、
近年の機械化や合理化が進む中、
安価で類似品質のものが手に入りやすくなり、
全国で伝統産業の危機が懸念さています。
そんな中、こちらの組合では厳格な品質管理と
本場大島紬を展示会などで袖を通せる場や
クィーンコンテスト等で身近に触れる機会を
設けられ、幅広い層に情報を発信し尽力されています。
この日は、コンテストで選ばれた代表クィーンの方とも、お会いすることができました。
説明では、職人さん達の根気や愛情そして情熱が詰った
立派な反物が半年にも及ぶ工程を経て、
ようやく一つの大島紬が創りだされるとのことです。
すべてが手作業だからこそ、糸の段階から大切に扱われ、
そこに人の心がこもったものの価値が生まれて、
いつまでも大切にされ続けているのだと感じました。
その後、南九州市にある「知覧特攻平和会館」を訪問しました。
こちらでは、若くして散華された
特攻隊員の方々の慰霊があり、
当時の遺品や記録などを拝見しました。
富屋食堂の女将さんたちが、後世にも伝えたいと尽力されたことにより、
今では全国各地からの来館者が絶えず、その入館料で運営されており、
滋賀県内の高校生も毎年修学旅行で訪れています。
会館を後にし、美しい武家屋敷庭園や町並みを通過しました。
数百年も続く美しい景観をたたえつつ、特攻隊の出撃地でもある
悲しくも強く立派に立ち向かった隊員達の歴史をもつ知覧の場は、
訪れる人々の心に深く刻み込まれることと思います。
2日目は、「沖縄県平和祈念資料館」と「ひめゆり平和祈念資料館」を訪問しました。
沖縄県平和祈念資料館は、約74億円をかけて建設され、
沖縄独特の雰囲気をかもしだした、立派な資料館でした。
館内は、展示品の配置や空間づくりが、非常に工夫されていました。
戦争を体験された方々の高齢化が進み、
証言や資料などが葬られつつあり、
最後の証言集めに尽力されておられます。
館外には、太平洋戦争・沖縄戦等で
亡くなられた国内外の方々の追悼の意を表し、
円弧の形で広がる刻銘碑が建てられています。
そして沖縄戦により、亡くなられた滋賀県出身者1691名の刻銘もされています。
しかし、ちょうど65年前にこの地が戦場だったと思えないほど
青い海と大空が広がる静かで穏やかな場所でした。
その後、「ひめゆり平和祈念資料館」へ伺いました。
こちらは、ひめゆり同窓会の方々や
多くの関係者の方々の願いで、
約2億円の募金をもとに建設されました。
館内には、ひめゆり学徒生存者の方々が
交代制で語り部として、訪れた人々に
当時の貴重な体験談を伝える役目をされています。
3日目は、「沖縄県立博物館・美術館」を訪問しました。
ゆいレール(モノレール)に揺られ、
おもろまち駅で下車し広い公園を10分ほど歩くと 、
沖縄県特有の穴あきブロックが施された
大変存在感のある真っ白な外壁がみえてきます。
館内は、沖縄県の自然・歴史・文化が総合テーマで、
自然史、考古、美術工芸、歴史、民族の5つの
部門展示室が設けられ、
観覧者が自由にアクセスできるようにと
電子器機を兼ね備え、
わかりやすく学ぶことができます。
その他にも、鹿児島市内では、エコ活動として市電軌道敷緑化整備事業をされています。

▲軌道には青々とした芝生が続く
路面電車の軌道に芝生を植え、
ヒートアイランド現象(都市部の地上温度が周辺部より高温になる)防止や
温暖化によるCO2削減のために取り組まれています。
計画されていた以上に騒音・振動が激減されたそうです。
そして、沖縄県庁前では、沖縄国際アジア音楽祭が開催されていました。

▲沖縄県庁をバックに
音楽を楽しむだけでなく、
音楽産業の活性化と新たなビジネスの発展のため
地域を挙げて取り組まれていました。
県職員の方も、夜遅くでしたが、いきいきと働いておられました。
地域間やそこに息づく人々の人柄などが新鮮であり魅力的でした。